貯金

節約貯金を行う上でミニマリストを目指すのは逆効果 その理由とは?

節約貯金に励んでいるとミニマリスト的思考にたどり着きます。

いや、正確には通過します。

僕も一時期、ミニマリストに憧れて物をポイポイ捨てた時期がありました。

僕自身、物にはそれほど執着がないので、卒業アルバム、賞状、学生時代に貰った色紙でさえも躊躇なく捨てることができます。

そんな僕だからこそミニマリストを目指すようになったのは必然でした。

YouTubeやブログで見るミニマリストに一種の憧れがありました。

また、同時にお金の悩みを最小限にとどめるため、節約貯金を徹底している時期でもありました。

実際に不必要なものを捨てることで物欲が減り、節約貯金にはプラスの効果が出てきます。

引っ越しの際も運ぶ荷物が減ったり、広い部屋に住まなくても良くなるので節約効果が格段にあがりました。

いずれミニマリストも頭打ちする

不必要なものを処分しているといずれ、「もうこれ以上捨てられない!」という場面に遭遇します。

ほとんどのミニマリストはこの場面でももっと捨てられるものは無いかと考えを巡らせ常識を疑い始めます。

どういう事かというと、例えば「冷蔵庫って本当に必要??」

「電気ケトルがなくてもコンロでお湯を沸かせばいいんじゃないか??」

「洗濯機を捨ててコインランドリーで洗濯から乾燥までしたらいいんじゃないか??」

という感じで常識を疑い必需品までも処分しようとします。

一見、いい考え方だと思いそうですが、

僕は節約貯金において効率が悪い事だと考えています。

なぜなら、冷蔵庫がなければまとめて料理を作っても保存できません。

コンロでお湯を沸かすと、電気ケトルで沸かすときに比べお金がかかる割に沸かすのに時間がかかります。

コインランドリーに行く時間や毎回コインランドリーに払うお金を考えると家で洗濯する方がお金も時間も節約できます。

物を捨てすぎると逆に節約貯金の効率が悪くなる

そんな感じで、物を捨てまくると逆に節約貯金の効率が悪くなります。

我々の目的は、効率的に節約して蓄財に回すお金を増やすことが目的です。

なにもミニマリストになることを目指している訳ではありません。

無理に「あのミニマリストさんが洗濯機を処分していたから私も捨てる!!」と

なっては本末転倒です。

物が減りますが、節約貯金の効率が落ちます。

時間効率も考えよう

あと物を減らすと時間的な効率も落ちます。

洗濯機を捨てて、「コインランドリー代がもったいないから洗濯板で洗うぞ!」は時間がいくらあっても足りません。

お金も時間もどちらも大切です。

特に時間は一度失うと取り戻すことは不可能です。

洗濯機や冷蔵庫は家事の手間から解放して生活の質を向上させるために発明されたものです。

ミニマリストが目的なら最低限必要なモノをキャリーバックに入れてホテルで暮らしたらいいと思います。

ミニマリストはただの手段

ミニマリスト的な考え方は、節約貯金と親和性が非常に高いのも事実です。

不必要なものを持たないので、家賃も最低限で済みます。

必要以上に物が増えないので無駄にモノにお金を使う事が無くなります。

家計もミニマルになる傾向があります。

しかし、ミニマリストを目的としてはいけません。

ミニマリスト的な考え方は人生を幸せに過ごすための手段です。

ミニマリストを極めるために人生の貴重な時間やお金を使っても

我々の人生は豊かになりません。

行き過ぎたミニマリスト思考は人生を狂わせかねないのです。